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12/17/2011

放射能物質の半減期とはどういう意味?

放射能物質を説明する際に、よく「半減期」と言う言葉が使用されていますね。それでは、この半減期と言う言葉は一体どういう意味なのでしょうか。

放射能物質の半減期とは、放射性物質が崩壊して元の半分の量になるまでの期間を示したものです。放射性物質は時間の経過と共に、放射線を出す能力が弱まって行き、半減期で元の半分になります。さらに時間が経過すると、半減期ごとに放射線の量が2分の1になっていき、最終的には放射能を持たない安定した同位体となるのです。

放射性物質によって、この半減期の期間は大きく異なり、1マイクロ秒に満たないものから1900京年に及ぶものまで存在しています。また、半減期が長い元素ほど少しずつ放射線を放出する為に放射能濃度が低く、反対に半減期が短い元素は短期間に放射線を放出する為に放射能濃度が高いと言う事にも注目しておきましょう。ここで間違えてはいけないのが、いくら半減期が短い放射性物質でも、けして安心出来ないと言う事です。
例えば、放射性ヨウ素131は半減期が8日間と言われています。

でも、放射性物質の中には、人体の特定部位に蓄積してしまうものがあり、せっかく崩壊して半減しても、再び蓄積する事によって、放射線を放出し続ける事になってしまうからです。人体の特定部位に蓄積してしまうような放射性物質には、半減期に惑わされる事なく、特に注意する事が大切です。

12/16/2011

放射性物質ヨウ素が危険な理由って?

放射性物質であるヨウ素が危険な理由を、あなたは御存知ですか?

ヨウ素は人の身体の中で、甲状腺ホルモンを合成するのに必要であるため、放射性物質ヨウ素が空気中などに存在していると、人体は簡単に体内に取り込んでしまいます。

そして、人体の組織に吸収されると、放射性物質のヨウ素は血液中から甲状腺に集まり、蓄積されていくのです。放射性物質は、原子核崩壊を起こして放射線を放出する性質を持っているため、甲状腺の細胞を破壊し、その破壊された細胞が分裂を繰り返す事によって被曝してしまいます。

その結果として、甲状腺がんを発症してしまうこともあります。特に子供の場合には、まだ成長期にいるため、甲状腺が大人よりも多くの放射性ヨウ素を取り込んで蓄積してしまいます。また、細胞分裂も年齢が低いほど活発です。この事から、放射性物質ヨウ素を体内に取り込むと、小さな子供程、甲状腺がんを発症する確率が高くなってしまうと言われているのです。

けれど、甲状腺がんを発症する程の被曝をするかどうかは、体内に取り込んだ放射性物質ヨウ素の量にもよりますし、放射性ヨウ素131の場合には、半減期が8日間で減少していきます。また、細胞分裂が活発に行われる時期が過ぎてしまった40歳以上の方は、この放射性物質ヨウ素により被曝して、甲状腺がんが発生する事はまず無いと言っても良いでしょう。そう言った事からも、過剰な心配は避けた方が良いかもしれませんね。

12/15/2011

放射性物質テルルが危険な理由って?

放射性物質にはテルルと言うものも存在していますが、このテルルと言う物質が危険だと言う理由をご存知ですか?

まず、放射性物質のテルルとは、テルルの放射性同位体で、原子力発電の際に原子炉内での副産物などとして発生します。テルル129やテルルや132などを指していて、ヨウ素と同じように揮発性が高いのが特徴です。揮発性が高いと言う事は、遠くまで飛んで行く事が出来る物質と言う事になるため、それだけテルルによる被害も広がってしまうわけです。テルル132の半減期は約3日と言われているので、「人体への影響は小さい」と言われています。

しかし、テルル129mに関しては、半減期が約33日であるものの、ベータ線を出しながら崩壊した後には、半減期が1600万年と、半永久的に無くならない放射性物質、放射性ヨウ素129に変化してしまうのです。この放射性ヨウ素129は、放射性ヨウ素131と同様に甲状腺に蓄積され、甲状腺がんを発症する可能性を高めます。

また、力は弱いのですが、特定の臓器や器官に高度に濃縮されるため、健康被害の原因物質とも考えられています。いずれにしても、放射性物質が身体の中に侵入する事によって、細胞が傷つけられたり、DNAが直接損傷を受けたりする事になります。この事が繰り返される事によって、がんを発生したり、健康に悪影響を及ぼしたりするのです。テルルは半減期が短いと安心できるのはテルル132のケースで、テルル129mの場合は半減期が半永久的な放射性ヨウ素129に変化してしまうと言う事を覚えておきましょう。

12/14/2011

放射性物質ストロンチウムが危険な理由って?

放射性物質であるストロンチウムが危険な理由、知っていますか?

ストロンチウムは、カルシウムと化学的な性質がとても良く似ています。

この為、人間の体はストロンチウムが食物に含まれていれば、カルシウムと勘違いしてストロンチウムを体内へ積極的に取り込んでしまうのです。この時、カルシウムは骨を作ると言われているので、ストロンチウムは骨や歯に集まります。骨の中には、赤血球や白血球、血小板と言った基本細胞である血液を製造する器官の骨髄がありますが、ストロンチウムから放出される放射線(ベータ線)により、この骨髄は攻撃される事になるのです。

これらの血液細胞は、ストロンチウムによって生涯に渡って攻撃され続けます。ストロンチウム90の半減期は、約30年だと言われており、極めて長い期間です。しかも、ストロンチウムは一度侵入した場所を離れる事なく、そこで短いベータ線を放射し続けます。そして、徹底的に細胞が傷つけられると、やがて血液のがんである白血病や骨のがんを発症してしまうようになるのです。この事が、ストロンチウムは厄介だと言われている所以です。

ストロンチウムが放出しているベータ線は、空気中では数十センチから数メートルしか進む事が出来ない為に、外部被曝はあまり心配する必要はありません。しかし、内部被曝については、上記の説明の通り、大変危険な放射性物質となります。

12/13/2011

放射能のホットスポットってどういう意味?

放射能におけるホットスポットには、一体どういった意味があるのでしょう。まず、一般的に、放射線や放射性物質は汚染の元となっている地点から遠くに離れれば遠くに離れる程、放射能汚染の度合いも低くなると考えられています。

しかし、実際に計測した結果では、汚染の元から同程度の距離であっても、局地的に放射線濃度が特に高い地域が存在している事が判明しました。このように、他の地域と比べて放射線濃度が特に高い地点の事を「ホットスポット」と呼ぶようになったのです。ホットスポットが出来てしまう理由としては、放射性物質による汚染は通常、空気中の塵などに付着し、風によって広範囲に運ばれて行きます。そして、その時の風向きによっても、汚染の度合いは変化していくわけです。

また、雨が降る事により、塵に付着した放射性物質も一緒に地上へ落下してしまう為、その地点が他の地域よりも高い放射線レベルになってしまう事があります。つまり、放射性物質の拡散は決して一様ではなく、風向きや天候、地形に応じてもその濃度は異なり、ホットスポットと呼ばれる地域が存在してしまうようになるのです。それに、ホットスポットがある程度の面積を持った地域を指しているのに対して、「ミニ・ホットスポット」と言う言葉もあります。これは、公園の植え込みや雨どいなどの雨水が集まりやすい場所で、比較的高い放射線レベルが計測される事を言います。ホットスポットと呼び分ける際に、使われる事があるようです。

12/12/2011

放射性物質プルトニウムが危険な理由って?

プルトニウムはこの世で一番恐ろしい毒物だとも言われていますが、放射性物質であるプルトニウムが、このように危険だと言われている理由をあなたは知っていますか?

プルトニウムは、アルファ線を放出する放射性物質です。
このアルファ線は紙一枚で遮る事が可能である為、外部被曝の心配はありません。
問題なのは、プルトニウムによる内部被曝です。プルトニウムを体内に取り込んだ場合、アルファ線が放出される為に人体に悪影響を及ぼします。

もし、プルトニウムを食べ物から摂取した場合は、その殆どが体外へ排出されてしまいます。しかし、最も有害なプルトニウムの取り込み経路は、空気中に浮遊しているプルトニウムの吸入なのです。気道から吸入されたプルトニウムは、大部分が気道の粘液によって食道へ送り出されますが、4分の1程度は肺に蓄積され、それが肺がんへと発展してしまう可能性があります。

他にも、胸のリンパ節に取り込まれたり、生殖線などにも取り込まれたりもします。プルトニウムの半減期は2万年以上とも言われているので、体内に吸収されてしまうと永久的に放射線の影響を受けてしまう事になるのです。
けれど、放射線の影響と言うものは長い年月をかけて調べなければならない為、統計学的に証明すると言う事は大変困難となります。現段階の動物実験では、プルトニウムによる発がん性は認められていますが、人体においてプルトニウムが原因で肺がんを発症したと科学的に判断された例はありません。

12/11/2011

放射性物質セシウムが危険な理由って?

放射性物質であるセシウムが、危険な理由を御存知でしょうか?

カリウムやナトリウムは、人体に必須な元素ですので、比較的人の身体の中に取り込まれやすい物質です。そのカリウムと生物学的にとても似ているのが、放射性物質である「セシウム」なのです。

人間の体はカリウムとセシウムの区別が出来ない為に、カリウムと間違ってセシウムを呼吸や食物を通して身体の中へ吸収してしまいます。カリウムは細胞の中に入る為、セシウムも放射線を放出しながら体内から細胞に入ります。そして、セシウムが入った細胞も放射線を放出し、隣接する細胞を破壊していくのです。

このように、セシウムが身体の中に入ってしまうと、じわじわと身体の内側から被爆してしまう事になってしまいます。さらに、セシウムは発がん性や白血球減少と言った、人体に与える影響がとても大きい放射線で半減期も約30年と言われています。成長期である子供の場合には、活発に細胞分裂を繰り返しているので、常にこの傷ついた細胞と共存していかなければなりません。

その為、子供の方が大人よりもずっと早い時期から人体への悪影響が現れてきます。また、土壌との親和性も強い為、非常に高いレベルで土壌に対して放射能汚染させてしまう事にもなります。

チェルノブイリ事故では、このセシウム137に土壌が広範囲に汚染されてしまいました。人が住めなくなり、結局、何十万人も移住する事になってしまい、25年経っても立ち入り禁止となっているのです。

12/10/2011

放射性物質が危険な理由って?

放射性物質が危険だと言う事ぐらいはみなさん御存知だと思いますが、ではなぜ、放射性物質が危険なのか、理由をきちんと知っていますか?

まず、放射能とは、原子核が崩壊して放射線を出す能力の事です。
放射能の単位はベクレルで、1ベクレルは1秒間に1個の原子核が崩壊する事を意味しています。

そして、この放射能を持つ物質が「放射性物質」と呼ばれていて、代表的なものにウランやプルトニウムのような核燃料物質があるのです。放射性物質は極めて不安定である為、一定の確率で原子核崩壊を起こし、放射線が放出されています。この時に放出されているのが、α粒子、β粒子、γ線です。

人体がこのような放射線を浴びる事で、DNAの鎖が破壊されたり、2本の鎖をつなぐ塩基が壊されたりする事があります。これが放射線被曝で、放射線被曝する事によって起こる人体への悪影響が、放射線障害です。放射線障害には、数週間後ぐらいまでに出る急性放射線障害と、数年、場合によっては、数十年後に出る慢性放射線障害があります。急性の場合には、やけどや内臓などからの出血、痙攣、脱毛、目の水晶体混濁、白血球減少、永久不妊などの障害が現れ、さらに多量の放射線を浴びた場合には、死に至る事すらもあるのです。

慢性の場合には、癌や白血病、白内障、胎児の障害、遺伝障害などが挙げられます。ただ、これは放射線を浴びた人が、将来発症する可能性が高いと言うだけであり、何十年後にこれらの症状を発病しても、放射線との因果関係を証明する事は難しいと言えます。